里山学覚書

森林科の学生のつぶやき

Holy Stone HS130 レビュー & 追悼記 〜俺の初号機、華と散る〜

先日、初めてのドローンを買ってみた。
ドローンといっても、100g未満の「トイドローン」と呼ばれる類のものである。

ドローンど素人の分際で恐縮だが、使ってみての感想を述べてみたので、購入を検討中の方はぜひ参考にしていただきたい。

 

レビュー

さて、今回購入したドローンはこちら。

HS130

Holy Stone HS130

Holy Stone ドローン 100g未満 申請不要 小型 1080Pカメラ 子供向け バッテリー3個 33分飛行時間 折り畳み 室内 高 – Holy Stone Japan

 

100g以下のトイドローンの中でも、ある程度重さがあって、おもちゃらしさを感じないモデルである。
重量は100g規制ギリギリの95.2g。1080Pカメラがついている。

 

カメラの画像はこちら。

HS130撮影画像

 

次に、この製品を使ってみて感じた良い点ともう少しな点を挙げてみよう。

 

良い点

・100g未満
・カメラがついている
・電子制御の少なさ(練習用としてGood)
・価格が安い
・コンパクトに折りたためる
・バッテリーが3個ついている(合計約30分)
・デザインがかっこいい

 

もう少しな点

・耐風性が低い
視認性が低い(地味すぎ)
・画質が悪い
・カメラの角度調整が手動
そして何よりも…
旋回速度の調整が効かない!!

 

100g未満は風に弱いということは予想できたし、カメラの性能にも期待はしていなかったので良いのだが、個人的に一番気になったのは旋回速度が調整できないことである。

旋回が早すぎて、ノーズインサークルや八の字飛行はもってのほか、正確に90度向きを変えるといった基本的な操作まで難しかった。もっぱら練習用として購入していたので、これは誤算だった。初心者用と思ったが、逆にこれで八の字が描ける人は相当上手いのだろうな。

 

追悼記 〜俺の初号機、華と散る〜

その日は、それほど風が強いわけではなかった。しかし、今思えばあいつ(HS130)は無理をしていたのかもしれない。大学の近くの河原が俺とあいつの別れの場所となった。いつも通りのホバリング練習を終え、あいつは自由飛行に移っていた。風は強くないが、確実に流されているのを感じた。俺が迂闊だった。あいつに風下に行くよう命じて数十メートル離れた時点で、帰還の合図を出したのだが、あいつが風上に向かって飛ぶことはなかった。それどころかどんどん横に流されていく。慌てて当て舵を当てようとするも、風に流されるばかりでどちらが正面を向いているかすらわからない。もはや操縦不可能。その先には田んぼが広がっていて、このまま目視外に入って行ってそこで作業している農家さんにでも当たったら大事である。南無三。俺は咄嗟に緊急停止ボタンを押していた。落ちたあたりに目星をつけ、歩きにくい河原を走って小さな橋を渡り対岸へ出た。パッと見える範囲にはあいつは墜落していない。幸い農家さんもいなかった。川の近くの田んぼを畦道から丹念にみて探したが、一向に見つからない。となるとあいつは川縁の藪の中に落ちたに違いない。ブタクサの薮に分け入り何度も探したが、とうとう3限の時間が近づいてきてしまった。ギリギリまで探してやむなく捜索打ち切り。あんなにシールで目立つ色にしておいたのに…。ごめんな、骨は拾うって約束してたのにな...。薮に落ちてしまったドローンを見つけるのは至難の業のようだ。ドローン初心者にはよくあることなのだろうが、まだ数時間しか飛行させていない機体をロストしたことがショックで、その夜は大盛2杯しかご飯が食べられなかった。

 

反省点

・風が強い中飛ばしたこと
・風下に飛ばしたこと
・足元が悪く、すぐに走っていけなかったこと
・飛行高度が低かったこと
・見通しが良くなかったこと
・視認性が良くなかったこと
・飛行中の向きがわかりにくかったこと

 

対策

・風が強い時は飛ばさない
・風下に飛ばさない
・見通しがよく、歩きやすい場所で飛ばすこと
・ある程度の高度を保つこと
・蛍光色テープなどで視認性を上げること

 

今回のトラブルは風が弱ければそもそも起きなかったわけで、その上で風下に飛ばしたのも良くなかった。飛ばす場所も遠くに流れて行った時のことを考えていなかった。場合にもよるが、もっと高度を上げていれば目視外の範囲に入らずに済んだかもしれない。(ただし高度を上げると風も強くなってしまう)。今後は流されるリスクも十分考慮して操縦を行いたいと思う。

 

まとめ

以上、HS130のレビューと、製品使用中に実際に起こったトラブルの概要と反省点、対策について書いた。
この記事をお読みの皆様には、買ったばかりの大事なドローンをロストしないよう十分気をつけてほしい。

 

ではまた。今後はドローンネタもお楽しみに。