大学生活
ぼくは歩くのが好きだ。 歩くという行為に関して、大抵の人は好きでも嫌いでもないと思う。 いや、どちらかというと長く歩くのは嫌いな人のほうが多いのではないか。 しかし、ぼくはなぜか歩くのが好きなのだ。 好きと言っても、隣駅まで歩くとか、一日1万…
夜10時ごろ、誰もいないサークル棟の階段に、足音がこだまする。 今日の負荷は30kgちょっと。背負ったザックの重さに足が悲鳴をあげている。 全身から湧き出る汗はTシャツをすぐにビショビショに濡らし、コンクリートの床には段々と汗のシミが増えていく。 …
いつからだろうか、宝物と言えるものがなくなってしまったのは。 子供の頃、親にもらったものや、自分で作ったものを「宝物」と呼んで、大切に宝箱にしまっていた。 実際は、その中に入っていたのは、機関車のキーホルダーやコマのバトルで手に入れた小さな…
大学生になってから、「諸行無常という言葉は、本当に本質的なことを表しているのだな」と感じることがたまにある。 何だお前宗教にでもハマったのか、と心配されるかもしれないが、決してそうではない。 そういうスピリチュアルなところではなくて、むしろ…
意外とみんな孤独 最近よく考えるのが、「大学で何をすべきか」ということだ。 早いもので私の大学生活ももうすぐ半分終わってしまうという。友達も、夜私の部屋に来てはダラダラと時の流れ(と彼女がいないこと)を嘆いている。 これまでの学生生活、まあ何…